本間理央
こんにちは。トリプルバリューの本間です。
この記事では、エンゲージメントカードをプレイした方々にエンゲージメントカードを利用して良かった点やプレイしたエピソードなどをまとめています。
今回のゲストは西村友祐さんです!
本日はよろしくお願いします!
初めまして。西村友祐です。よろしくお願いします!
西村 友祐 様 プロフィール
- 合同会社EIS 代表
- 一般社団法人えひめDX推進機構 代表理事
経歴
- 九州工業大学工学部卒業
- オンキヨー株式会社
- こだま進学塾 塾長
合同会社EISは、大学生のアップデートと企業の魅力向上を目指してサービスを提供。
採用・教育・デジタルツール制作をメインコンテンツとしている。
この記事はこんな方におすすめ
- 自己分析に悩んでいる
- 自己肯定感を高めて自信を持って就職活動をしたい
- 目の前の人との向き合い方を大切にしたいと考えている
そんな方に是非読んでいただきたいです。
「大学生を対象に就職支援をしようと思った経緯」
本間理央
なぜ、大学生を対象に就職支援やサポートをしようと思ったのでしょうか。
私は大学を卒業して上場企業に就職をしましたが、大学で学んだ知識をビジネスで活かすイメージが持てずに困惑することが多くありました。
なぜなら、大学ではビジネスパーソンとしてのビジネスマインドやビジネススキルは教えてはくれないからです。
会社を退職し独立をするときに、マーケティングやITの知識、お金のこと、コミュニケーションについて苦労しながら学んだ経験があります。
それは今でも生きていく糧になっています。
ですから、学生時代にビジネスに必要な知識や考え方を知ることはとても重要だと考えています。
もう一つの理由として、塾を始めた頃、子どもたちが学校の授業で苦手科目があったとしても、今の学校の体制ではフォローしきれないことを痛感しました。
入塾してもらい私たちが塾の立場からフォローをしていくことも必要だけど、教育の根本を変えていかなければならないと感じていました。
後に大学生たちと出会い、彼達の色々な悩みを聞いているうちに、大学生の背景がみえてきて学校教育の終着点である大学生の現状に気づき、「大人は何をやっているんだろう」と、腹が立ってしまって。
でも、自分も30歳を過ぎた大人なんだと気づいたときに、「やるのは自分しかいないでしょ!」となりまして、大学生の支援をしたいと思い、今に至ります。
本間理央
ホームページに鍋パーティーや餃子パーティーなど色々なイベントの情報がありましたが、どのような主旨で開催されているのでしょうか。
私は何事にも文脈が大切だと思っています。
例えば、エンゲージメントカードであれば、カードの質もコンテンツとしての質も高いけれど、「誰が扱うか」ということがすごく重要になると思います。
もし、詐欺目的で使おうと思えば、詐欺の材料にだってなり得る。でも、学生のために使おうと思えば、それは学生の価値観を見定めて、自己分析のための方位磁針を与えるような素晴らしいツールになります。
就職支援においても、ただサービスを受けるだけ、利用するだけの一過性のものとして点で捉えていたら、サポートはしきれないと思っています。
エントリーシートを頑張って作成して書類選考を通過したら、次は面接の課題が出てくるでしょうし、内定が取れたとしてもまた迷いが出てくる。
そのような時、悩みを相談しやすいコミュニティの場があることが鍵になると思っています。それは私一人では絶対にできることではありません。
就活の支援をする前に、そういうイベントを通じてコミュニケーションを取ったり、関係性を作っていくことが重要だと思っています。
また、35名の大学生で構成されたEISメンバーも中核のコミュニティとして機能しており、全員が刺激し合い、サポートしていくことも重要だと捉え、コミュニティを通じて関係性構築を最優先に活動しています。
本間理央
学生一人一人を大切に考えて運営されているのが伝わってきます。
ありがとうございます。今は学生に「気づきや環境を与える」というスタンスで運営をしています。それは、教育的な視点でもあります。いつか学生たちが社会に出て活躍したとき、また困難にぶち当たったときに、今、私たちが与えているものに気づき、意味を成してほしいという想いが強いです。
本間理央
教育の根本を変えたいという想いが今の理念に繋がっているのだと思いました。
私は大学生をアップデートしたいという想いが一番強くて、大学生が社会で活躍できる人材になってほしいと願っています。
そのためにも、その出口となる企業を学生と一緒に魅力的にしていかなければなりません。
愛媛がもっともっと盛り上がることで、この愛媛の地で大学生活を過ごして良かったと思ってほしいです。
「エンゲージメントカードを購入したきっかけ」
本間理央
エンゲージメントカードを購入したきっかけを教えてください。
経営者団体の合同説明会の設計・運営のお手伝いをしていたときに、県から委託を受けている就活支援センターの方たちとお仕事をする機会がありました。
「コロナ禍において学生たちが何に悩み、何を考えているのか、より理解していかなければならない」とスタッフの方たちが考えていることを知り、ゲーム感覚で自己分析ができる価値観カードを利用していたことをきっかけに、自分たちもとそういうツールを探していたのがきっかけです。
そこでお洒落だなと思って目に留まったのがエンゲージメントカードです!
本間理央
就活支援で活用できると思って購入されたんですね。
就職活動で一番大切なのは「自己分析」だと思っています。
実は、会社を立ち上げた一年目に200名を対象に一人2時間ずつかけて自己分析を行ったことがあります。
その結果として、愛媛で人脈ができたと自負しているぐらい丁寧に行いました。
それは今の糧になっているけれど、ずっと継続できるかと言ったら、物理的に難しい。
何か自己分析を進めていけるツールはないのかと考えていました。
でも、探し始めると、今一つ決定打がなかったのです。
難しいんですよ。自己分析はネガティブになる要素もあるから。
特に悩んでいるときに自己分析をするとダメなところばかり出てしまって、どんどん暗い気持ちになるんですよね。
だから、ポジティブに明るくお洒落で楽しいという要素で自己分析できるものがほしかったんです。
だから、お洒落なエンゲージメントカードに惹かれました。
本間理央
ポジティブに自己分析をしてほしくて、このカードをご購入いただいたのですね。
就職活動に必要なことを教えていただいてありがとうございます。
エンゲージメントカード認定ファシリテーターに登録いただいた経緯を教えてください。
先ほどお話ししたように、私は文脈が大切だと思っているので、エンゲージメントカードを開発した意図を知り、活用事例を学ぶことで、学生のためにもっと有効に使える手段にしたいと考えています。
提供する者の責任として、正しく学び、自分も成長していく必要があります。
特に自己分析に関わるところですからね。
本間理央
エンゲージメントカードを最大限に活用するために認定ファシリテーターにご登録いただいたのですね。
実際にどのようにエンゲージメントカードを使われているのですか。
3つのパターンがあります。
一つ目は1対1のセッション。
二つ目は1人プレイをオンラインで実施してもらい、選んだ価値観をzoomで共有します。
選んだ理由や質問のテーマについてお互いに話し合いました。
三つ目は、企業の社員研修で使いました。
4名のグループをつくりカードワークをする方法です。
その時のルールとして、人が手放したカードを選べるのは2回までとしました。
皆が「え!?それ手放すの??」みたいな感じでプレイしている様子はとても楽しそうでした。
本間理央
人が手放したカードを選べるのは2回までと制限をかけたのは何故ですか?
選択肢は増えれば増えるほど迷うものです。
エンゲージメントカードは88枚とカードの枚数が多い。それなのに、誰かが持っているカードばかりをずっといいなと思っているといつまでも決断できないと思っています。
人間の容姿や能力の上限はある程度決まっているのに、人のものってすごく良く見えるんですよね。いかに自分のところにあるものを大切にできるか、自分のところにきた「ご縁」や「タイミング」を信じられるか。
実際にカードを選ぶと似たような言葉もあるし、同じような意味を含むカードもあります。
だから、自分の手元に来た縁のあるカードを大切にして欲しいという思いを込めて、他の人のカードを取得するのを2回までにしました!
本間理央
他人と比べずに自分と向き合うことが大切なんですね。
でも、自分が本当にいいなって思ったカードもあると思います。
もしそれを相手が手放したのであれば、手に取る権利があってもいいと思うので、少ないけれど2回まではOKとしています。
本間理央
プレイ中の雰囲気を教えてください。
自分自身の価値観をポジティブに話すことができています。
どれも否定されないのです。
特に手放したカードが例えば「愛」とか「富・財産」とか重たいものであればあるほど、残したカードの驚きがすごくて、「愛」や「富・財産」よりもその価値観が大切なんだ!あなたはその価値観を選ぶんだ!って新たな発見を皆で共有することができるのです。
また、本人も大切にしているものを知り、納得感がすごく高いと思います。
それは、選択の繰り返しをすることで、最後まで残すカードの意味が現れてくるからです。
絶対にその言葉に意味を持たせているんです。
なんとなく選びました、という人はいないはずです。
最終的には皆がほっこりしている、そんな雰囲気があります。
本間理央
普段から自己分析されない方は整理するきっかけになっていますね。
普段、自分の価値観を話すことは少ないと思います。
でもカードの説明をするときは自分の気持ちを乗せているので、自然と自分のことを人に話すことができます。
そして他者からの承認をもらえるので、自己肯定感に繋がりますよね。
もう一つは、他の人の価値観を知ることも大切です。
例えば自分が手放したカードを持っている人の考えを聞いて、そんな風に物事を捉えることもできるのかと言葉の捉え方や考え方の違いを知ることは刺激を受けます。
本間理央
今までのカードワークで強く印象に残っていることはありますか。
そうですね。
早い段階で「富・財産」を残している方がいて、そのカードを絶対に離さなかった。
でも、他のグループでは「富・財産」を即座に手放した方がいました。
特に「富・財産」って象徴的じゃないですか。
その対比が面白かったなって思いました。
もう一つは「ウェルビーイング」
私は「ウェルビーイング」は最強だと思っているけれど、手放す人がいるんですよ。
特に若い人は手放しやすい印象があります。
でも僕ら世代、30歳以上になってくると、身体的、精神的、社会的に満たされている状態のバランスが大切だと思う場面が多くあります。
だから、若い人がウェルビーイングを手放すのを見ると「え、マジか⁉」ってなります(笑)
若い人が選ぶカードは「友情」とかが多いように思います。
年代によって、選ぶカードや大切にしている優先順位の違いもあるのかもしれませんね。
そんな印象を抱いています。
「今1枚カードを選ぶとしたら?」
本間理央
今、カードを一枚選ぶとしたら、どのようなカードを選びますか。
人生というテーマで選ぶとしたら「誠実さ」です。
私の人生のテーマなんです。
世間体に合わせた誠実さではなくて、人と真っ直ぐに向き合うというか、自分自身にも他人にも正直であろうとするという意味の誠実さです。
そのことを含めて相手のことを邪推や先入観なくフラットにみられるようにありたいと考えています。
どうしても相手に対する先入観や色眼鏡でみてしまうことってありますよね。
特に私は自己分析などを行うので、人と接するときにできるかぎりやらないようにと細心の注意を払っています。
例えば、目の前に罪を犯した人がいたとしても、犯罪者としてではなく、私は私でその人と相対して真っすぐに向き合えるか、ということが肝だと思っています。
何人もの人と自己分析をしてきて、やればやるほどそういうことなんだと気づきました。
色々な人たちがいて、その人たちなりの考え方がある。
学生の自己分析なのに、大人が決めつけてかかり、押さえつけることもできるでしょうし、そうすることのほうが容易いこともあるかもしれません。
フラットに相手と向き合うと既定路線や先入観のストーリーではなくなるので、急に何が飛んでくるか分からない状態になるんです。それを全て受け止められる感覚が「誠実さ」だと思っています。
人生で一番大切にしていることです。
本間理央
「誠実さ」が大事だと思っていても私は手放してしまうことがありましたが、そのような捉え方があるのだと思いました。
西村さんのような想いがある人が増えれば差別などはなくなるのだと思いました。
差別や区別は情報不足で起こります。
自分の見えていないところで相手が何をしているか想像は出来ないこと。それなのに、勝手に想像したり妄想したりするから差別が生まれるんですよね。
邪推で人をみてはいけないと思うのです。思い込みではなくて「ちゃんと正面からじっくり話を聞いてみて」って言いたいです。
ちゃんと向き合って、その人自身をじっくり知れたらいいじゃないかって思います。
本間理央
誠実さを大切にしていくためには、相手と向き合って、話しを聴くことが重要なんですね。
そうですね。
相手に興味を持って相手と話して相手と一緒にいて、聴いていくしかないし、自分自身のことも話していくしかないと思っています。
「大切にしている価値観を通じてどんな自分になりたいか」
本間理央
エンゲージメントカードを通して今後どんな自分になっていきたいですか
自己分析の大切さを伝えていきたいです。
自己分析は、自分の好きなことや得意なことをみつけるというだけではないんです。
就職活動をするとき、多くの人は自分の好きなことや得意なことを一生懸命アピールして、いかに自分が魅力的かを伝えようとするかもしれません。
例えば彼氏が「俺は鼻が高くて、筋肉もりもりでTOEICも990点!ですごいヤツ」みたいなことを言っていたら、どんなにスペックが高くても一緒に過ごしたい、一緒に仕事したいとはならないと思います。
自己PRに慣れていない人は自分の能力や頑張ってきたことを伝えることに一生懸命になって、相手に見せびらかすだけになっているかもしれません。
このことが就職活動の阻害要因になると思っています。
大切なことは自分と一緒にいたいな、と相手に思ってもらえるPRであること。
だから最初にしてほしいことは「価値観」を知ることなのです。
エンゲージメントカードは「価値観」を知るために導入しやすいツールなので、自己分析で一番重要な「価値観」を知るきっかけになります。
自分の「価値観」をしっかり知ることができたら、人生がもう少し生きやすくなるのではないかと思っています。
本間理央
自分のスペック重視で自己分析をするのではなくて、価値観を最初に知ることでそれを軸に自己分析をするということですね。
価値観や自分が大切にしていることを話している人は、瞳がキラキラしていて、相手を優しい気持ちにさせますよね。
例えば、自分が大好きなおじいちゃんの話しとか、大切にしているペットの話しをしている人って絶対に優しい顔をしているでしょう。
そういう人と一緒に働きたくないですか。
私はそのような価値観探し、自己分析を大切にしています。
本間理央
西村さん、今回はありがとうございます。
これからも『もっとワクワークする世の中』に向けて私たちと一緒に、1人でもワクワークする人を増やしていきましょう!これからもよろしくお願いします!
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