浦日菜乃
こんにちは。トリプルバリューの本間です。
この記事では、エンゲージメントカードをプレイした方々にエンゲージメントカードを利用して良かった点やプレイしたエピソードなどをまとめています。
今回のゲストは赤坂康紀さんです!
本日はよろしくお願いします!
初めまして。赤坂康紀です。よろしくお願いします!
赤坂 康紀 様 プロフィール
- 教育コンサルタント
- 遠野Edu企画で教育相談や研修
- 教育委員会 教育相談員やスクールソーシャルワーカー
この記事はこんな方におすすめ
- 中学生や高校生と接している、もしくはお子様が中学生、高校生である
- 教育業界に身をおいている
- 採用面接を行っている
そんな方に是非読んでいただきたいです。
「赤坂康紀さんの活動について」
浦日菜乃
まずはじめに簡単な自己紹介をいただいてもよろしいでしょうか。
教育コンサルタントをやっています。岩手県遠野市という町で、地域に根差したコンサルティング活動をしようと思い、「遠野Edu企画」という会社で、教育相談や研修にあたっています。あとは教育委員会で臨時職員として雇っている教育相談員やスクールソーシャルワーカーなども請け負っています。
「赤坂さんとエンゲージメントカードについて」
浦日菜乃
ではエンゲージメントカードを知っていただいたきっかけは何だったのでしょうか。
私はアドラー心理学というものの勉強をしていて、その講座の中で講師の先生がエンゲージメントカードを使った講座を開いたことがありました。アドラー心理学とは直接関係ないのですが、ツールの一つとして使ってみて「これはおもしろいなあ」と思って調べ始めました。
それと、私は教育相談で生徒との面談を行うのですが、やはりまだ子どもなので言葉や単語が足りず、本当のところがわからないんですよね。
何を言っても「キモイ」しか言わないみたいな子もいますし。そんなときにエンゲージメントカードとは別の「感情カード」を使って感情を読み取ったりすることもできるので、カードというツールっていいなという感覚がありました。そこでエンゲージメントカードは大人用の研修で使えるなと思い、ファシリテーター養成講座とカードの購入に至りました。
浦日菜乃
ありがとうございます。具体的にはどのような使い方をしていただけましたか。
カードを購入してまず自分の目標や価値観について、Web上で1人でできるものでテーマを決めてやってみました。あとは相談室の生徒が暇そうなタイミングで「ちょっとこれやってみようか」って言ってみんなでやってみたりして面白かったですね。そしてこの取材が決まって急遽、遠野市の倫理法人会の会長さんともやってみました。「来年の倫理法人会の目標」をテーマにして行いました。
経営者だからか判断が早くて20分で1セッション終わるくらいの勢いでやってきました。
浦日菜乃
他の方をインタビューしていると、1人でやるのは枚数が多くて疲れてしまうとの声もよく聞くのですが、その辺りはどうでしたか。
確かに多いなと感じはしますが、意味が重複しているような、似たようななカードを検討するのが好きなんですよね。
浦日菜乃
1人だったら細かいところまで誰にも邪魔されずに深められますもんね。
プレイ内容について、1人でやるときと複数人でやるときの違いって見えたりしましたか。
私は基本的には同じような感じでした。ただ、面白いのは複数人でやっていると人が捨てたカードを拾ってくる場面がときどきあるんですよね。「なぜそれをあえて捨てたの?」、「なぜその捨てられてものを拾ったの?」と会話が広がります。
浦日菜乃
複数人でプレイされたときは、他の方からどのようなお声をいただけましたか。
やはり「自分自身を知ることができた」というのがいちばん多いですね。一番多くやっているのは中学生となのですが、中学生は特に他人に関心ないんです。
「あの人のここが意外だった」とかっていう感想をもらうかなと思っていたら、そこには触れず自分を見つめることが主なのかなぁと思いました。
あと、中学生は漢字もあまり読めず言葉も知らないので、「どう読むの?」「どういう意味?」って質問が来ることも多々ありました。読みを間違えた時でも私がいちいち指摘していると嫌になっちゃうと思うので、とにかく読んでプレイする、という形にしていました。
浦日菜乃
中学生というのはどういったタイミングでやられていたのでしょうか。
暇そうなタイミングと、あとは学期の間のタイミング。冬休みが始まる、というときに相談室の子は目標や計画を立てることを嫌がるので、それをカードでしようって言うと「どうせ暇だし」と言いつつゲーム感覚で興味を持ってくれます。
浦日菜乃
カードだと気持ちも楽に始められそうですね。大人の方とはどのくらいやっていただけたのでしょうか。
そうですね~。大人とはなかなか忙しい人が多くてあまりできていないですね。でも私が相手をしている人は自分を見つめ直したいとかではなくて、「このカードって何なの?」という点に関心を持つ人がほとんどなので、ツールとしての感想が多くて自分自身の新しい面や意外性を見つけることを目的としてやったことはあまりないですね。私自身はありますが。
浦日菜乃
プレイされるときはどのようなテーマが多いのでしょうか。
その時の課題が多いですね。あまり「人生」とかって大きなテーマではやらないようにしています、範囲が広すぎるので。でも面白いなと思ったのは、中学生ってプレイ中にテーマを忘れちゃうんですよね。「人生についてだっけ?」って途中で言ったりして。冬休みの目標を立てようとしているのに気づいたら「愛」のカードを選んでいたりする子もいました(笑)
浦日菜乃
その際は「冬休みの目標」というテーマでのプレイで「愛」が出てきたらびっくりしちゃいますね。では今1枚カードを選ぶとしたら何を選びますか。
私が毎回選ぶカードっていうのがあるんですよね。それは「多様性」です。やはり相談室にくる子、引きこもりの子、不登校の子たちの相談に乗っていると、そういう考え方もアリだね、って思います。学校に行けない理由ってみんな違うので、一括りにしてそういった問題を解決することは無理なんだろうなと思っています。そう考えているうちに「多様性」のカードは絶対選ぶなぁと気がつきました。だから今選ぶとなっても「多様性」です!
福島
先ほど中学生が単語の読み方や意味が分からなくて詰まってしまうことがあったとおっしゃっていましたが、中学生向けのエンゲージメントカードのようなものがあったらどうでしょうか。
そうですね。プレイに関してはできていたので、意味を書いてもその単語の可能性が絞られちゃうし、そのままの方が勉強にもなるしいいかもしれない。(笑)
福島
確かに。中学生くらいならお勉強の意味も込めていいかもしれないですね。ありがとうございます!
「エンゲージメントカードをオススメしたい人」
浦日菜乃
今後どのような人にこのカードをおすすめしたいなどありますか。
現在コロナ禍なので止まってしまっているのですが、法人での福利厚生として社員さんの教育相談にいつでも乗るというのをやっていて、その契約をしている会社で、コミュニケーションにすこし上手にできない人がいたりしてその社員さんのための算数の講座を毎月やってみると製造業に活かして不良品を減らせるのではないかと話が出ました。大人に算数を教えるのって、面白いんだけど急に計算が得意になるわけではないので、途中から社長さんとも話し合って自己啓発、コミュニケーション、チームビルディングなどのワークショップに少しずつ変化させていったんですね。そこでエンゲージメントカードを見つけてこれやりたいと思っていたのですがコロナのせいでなかなか…。収まったらやってみたいです。
浦日菜乃
ぜひやってみてください!その感想もお待ちしております。ほかにワークショップを開催されていたりするのですか。
教員向けのものもやっていて、コンプライアンスやアンガーマネジメントの研修をやるんです。その時にも使ってみたいなぁと思っています。
浦日菜乃
ぜひ!今後このゲームを通してどうなっていきたいですか。
これが一つの仕事になったらいいなとも思っています。先ほどの法人契約もさらに広がったらいいなと思うし、エンゲージメントカードを通して皆さんの価値観が洗練されてくるといいなと思いました。
福島
会社で悩んでいる社員さんのために人事の方が使ったり、採用面接でのグループディスカッションで使っていただいていたりするので、赤坂さんもいろいろな場面で使ってみてください。
浦日菜乃
この記事の読者の方になにか伝えたいことはありますか。
一応私の決意として、このカードを広められるようにたくさん使っていきたいなと思っているので、使った後のシェアや有効性、気づきを積極的に発信していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
浦日菜乃
赤坂さん、今回はありがとうございます。
これからも『もっとワクワークする世の中』に向けて私たちと一緒に、1人でもワクワークする人を増やしていきましょう!これからもよろしくお願いします!
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