本間理央
こんにちは。トリプルバリューの本間です。
この記事では、エンゲージメントカードをプレイした方々にエンゲージメントカードを利用して良かった点やプレイしたエピソードなどをまとめています。
今回のゲストはキャリアコンサルタントの中村加津世さんです!
本日はよろしくお願いします!
初めまして。キャリアコンサルタントの中村加津世です。よろしくお願いします!
中村 加津世 様 プロフィール
- ひとのしごと 代表
- 国家資格キャリアコンサルタント
- セカンドキャリアアドバイザー
この記事はこんな方におすすめ
- 人材育成で悩みを抱えている
- 部下や仲間のエンゲージメントを高めていきたい
- エンゲージメントカードの色々な使い方を知りたい
そんな方に是非読んでいただきたいです。
「中村加津世さんの活動について」
本間理央
キャリアコンサルタントとしてどのようなご活動をされていらっしゃいますか?
福井県でキャリアコンサルタントとしてフリーランスで活動しています。
キャリアコンサルタントを活用される方や導入する企業が少ないと感じているため、公的なお仕事のお手伝いや民間の主催するキャリアに関するイベントのアドバイザーなどとしてお手伝いさせていただく事で、キャリアコンサルタントを受けられる方が一人でも多く増えればと思い活動しています。
本間理央
キャリアコンサルタントが浸透していないと感じる現状があるのですね。
そのような状況下でキャリアコンサルタントを目指したきっかけは何故ですか?
キャリアコンサルタントの勉強をし、面白さに気づいたからです。
理論化されたシステムによって、個人やチームの育成に繋がるという点に面白さを感じました。
今まで感覚的に学んでいたことが、理論的に確立されていることを知り、本当に驚きでした。勉強はとても楽しかったのですが、実際に働いてみると楽しいことだけではないと感じる事もあります。
本間理央
実際に現場で感じた事にどのようか事があったのでしょうか?
私たちキャリアコンサルタントは企業の社長様や人事様から人材育成の悩みを伺い、解決に向けた取組の提案も行います。セミナーや研修を開催して、個別にキャリアコンサルタントを取り入れる仕組みづくりしていきます。社長様や人事様とお話を重ねるうちに私自身も自分の実力のなさを感じたりして落ち込んでしまう時もあります。
本間理央
ストレスを受けることもあると感じていらっしゃるのですね。
そんな時は私たちキャリアコンサルタント自身が自分を支えていけるようなシステムがもっと広がれば良いと考えています。
「どのような場面でエンゲージメントカードを利用しているのか」
本間理央
エンゲージメントカードは現在どのような場面で使用されていますか?
企業様のセミナーで使う機会が多いです。
エンゲージメントカードは、社員の方が自分自身の基幹を知り働くことと、企業経営者の多岐にわたる希望を繋ぐことへの親和性が高いと思います。
本間理央
親和性の高さ…どのような意味なのでしょうか?
自分が大切にしたいことをみつめる機会をとれないまま働いている方は多いのではないでしょうか。
重要なのは「自分はどう生きていきたいのか。」明確になっていることです。
例えば、看護師さんたちは「どのように医療ミスを防ぐか」というセミナーを受ける機会は多くあっても、「あなたは今後どのように生きていきたいですか」という問いを考えられるセミナーを受講することは現在の働く環境の中では、あまりないのかもしれません。
古い体質の組織や会社などでは、今の仕事のみ意識が向いており、そのような環境で、セミナーなどでいきなり「あなたはどう生きたいですか?」と突然問いかけられても、唖然となるでしょう。
エンゲージメントカードがあれば、セミナーという限られた時間であっても楽しくワークショップをしながら自己理解を深めていくことができます。
本間理央
なるほど!仕事のことだけを考えて働くのではなくて、自分のキャリアも考えて働くという事への第一歩を作りやすいわけですね。
では、企業経営者が求める多岐にわたる希望と接点をつなぐというのはどのような意味なのでしょうか?
セミナーや研修は企業の悩みや要望に合わせて企画しますが、どの研修であっても参加者の自己理解を深めてからスタートする事が大切です。
導入部分をシステム化できないかと考えていたときにエンゲージメントカードを知りました。
企業経営者が求める希望を各社員が自分事として捉えられなければ、その方の働く意義は満たされないと思うのです。
本間理央
セミナーの最初の入口部分でエンゲージメントカードを活用されているのですね。
他にも価値観カードはあると思いますが、なぜエンゲージメントカードが選ばれたのでしょうか?
価値観カードを導入しようと考えたときに、何種類もの商品を購入して試してみました。
そのなかで、エンゲージメントカードが一番使いやすいと思いました。
本間理央
どの点に使いやすさを感じたのでしょうか?
自然な形で使える点ですね。
「褒める」をテーマにした価値観カードもありますが、実は「褒める」という行為は非常にスキルが求められます。
無理に褒めるとその場の空気が気持ち悪くなってしまうことってありますよね(笑)
人は必ず価値観を持っています。
エンゲージメントカードは、スキルがなくてもその大切な価値観を言葉にできるのが素晴らしいと思いました。
本間理央
自己分析や他己分析の形式でエンゲージメントカードを使うのではなく、自然な流れを大切にして使われているのですね。
そうですね。
グループワークで「自己分析、他己分析をする」となると、嫌悪感を抱く方もいらっしゃいます。
自己分析をして自己開示することは、自分の心の内側に手を突っ込まれるような気がして、不快な気分になる方もいらっしゃると実践の中で感じる時がありました。
エンゲージメントカードを使えば、自分を見せたくない心境であったとしても、比較的抵抗が少なく、自分が出したい要素だけを外に出すことができます。
本間理央
自己開示をしたくない環境にあったとしても、他人と相互理解を深めることができ、様々な状況で対応することが出来るという事ですね。
どのようなプレイ方法で行っているのでしょうか?
4~5名のグループで、自分の大切にしている価値観を7枚選び、順位をつけてもらいます。
なぜそのカードを選んだのか、過去にどんなことがあってそのカードを選んだのかを考えていただき、シェアしていきます。
本間理央
エンゲージメントカードをプレイされている時に、グループ内ではどのような雰囲気なのでしょうか。
どのグループにおいても沈黙しているということは一度もないです。
盛り上がりすぎて私の言葉が通らないときもあります(笑)
本間理央
そんなに盛り上がるときがあるのですね!
基本的にルールは設けず、自由に皆さん話されています。
ただ、「ねば、ならない」の言葉を使うことだけは禁止しています。
「ミスが多いので、几帳面という価値観が大切なんです」と言いながらカードを選んでいる方がいましたが、それは価値観ではなく、「几帳面でいなければならない」という思想から生まれるものです。
そうではなくて、「キュンとするかどうか」で選んでくださいと言っています。
本間理央
確かに「ねば、ならない」で選ぶということは、出来ていないから意識しなければならないということですね。
あくまで価値観を発見する場であって、「ねば、ならない」を認識する場ではないことを注意喚起しています。
幼少期の親の教育で「こうなりなさい」などと強く言われると、「こうならなければならない」という潜在意識があるので、ついその価値観を選びがちになってしまいますが、本当に自分の内から出てくる価値観と向き合う時間になるように心がけています。
そうしないと、エンゲージメントカードを会社でやっているから「仕事」という価値観を手放せないという現象が起きてしまいます。
そのような理由からプレイ中は「ねば、ならない」の認識は持ってほしくないのです。
本間理央
私もエンゲージメントカードをプレイする時に「ねば、ならない」カードを選ぶ傾向があるので、次回から自分が本当に大切にしたいと思える価値観を意識したいと思います。
では、プレイされた中で驚いたシーンってありますか?
毎回驚いていますね。
最近一番驚いたのは、海外の方とプレイした時です。
30代女性の方なのですが、7枚のカードを選ぶときに「愛」と「尊敬」というカード二つを持って、どちらを手放すか迷っていました。
私がみた多くの方は、「友情」「家族」と「愛」で迷う方が多いと感じていました。
その方は「愛」と「尊敬」を似た意味で捉えていることに驚きました。
価値観の捉え方は、生まれ育った環境にも影響されるのだろうとあらためて思いました。
本間理央
国によって価値観が異なるのは、非常に面白いですね!
「中村さんが大切にしている価値観とは」
本間理央
中村さんご自身が、今一枚カードを選ぶとしたら、どのようなカードを選びますか?
「平穏な生活」です。
本間理央
なぜ、そのカードを選んだのでしょうか?
キュンとしたからです。棺に入れてもらえるなら、絶対にこのカードですね!
本間理央
平穏な生活というのは、中村さんにとってどのような意味ですか?
最高な日常が続いていくこと、一番いい状態が続くことです。
一番いい状態というのは、心が穏やかで、例えば整った状態で、日々が当たり前に進んでいく。欠乏がない、満たされた状態です。
本間理央
平穏な生活を送るために普段意識されていることはありますか?
夫婦での時間を大切にしています。
話をしている中で自分の価値観をそのまま言葉にし、受け入れてもらっていると感じた時はとても穏やかな気持ちになります。
本間理央
夫婦円満ということがすごく伝わります。
では、エンゲージメントカードをどのような人にお勧めしたいですか?
ぜひお勧めしたいのが婚活している人です。
独身率は年々上がってきていますし、30代でも結婚していない人はたくさんいます。
結婚という枠にハマりたくなくても、伴侶を求めていない方はいないと思っています。
いつか、婚活イベントで、エンゲージメントカードを使って、価値観を知ることが出来たら、良い出会いが生まれると思います。
本間理央
破局の要因として、「価値観の違い」をよくみるので、最初からお互いの価値観を理解し合うという目的で使用するのは確かに良いですね。
価値観が違うって、当たり前のことなんです。
自分の価値観がわかっていない時は他人とすり合わせるという事も難しくなります。
本間理央
中村さんはこのエンゲージメントカードを通して、今後どんな自分・チームにしていきたいですか?
具体的に今取り組もうとしているのは、ミッションやバリューを作る段階で、エンゲージメントカードを使いながら、会社のなりたい姿を社員目線で考える事です。
カードを使う事で言語化の補助になり、普段は会社の目的まで興味がなかった社員さんも参加していただけるプロジェクトを考えています。
カードを使って集めた意見をどのように有効活用できるかが課題になってきますが、個人の価値観を大切にしながら企業経営者の多岐にわたる希望へと繋げていきたいと思います。
本間理央
中村さん、今回はありがとうございます。
これからも『もっとワクワークする世の中』に向けて私たちと一緒に、1人でもワクワークする人を増やしていきましょう!これからもよろしくお願いします!
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